2019/03/31
General ·Alienware m15 を買って Linux (Pop!_OS) とのデュアルブートにしたメモ
とりあえずメモだけでも。自分は普段 Mac 使いで Win/Linux のデュアルブートは初めてなので色々間違ってるかもしれません。
マシンについて
Dell の Alienware m15 というゲーミングノートPCを買った。数ヶ月で別バージョンが出るけど自分が買ったのはGeForceのRTX 2070 Max-Qが載りCore i7が6コアの世代。 待ってればCPU 8コアでRTX 2080が載るやつが出ると思う。 あと毎週何らかの値引きをしているので焦る必要なし。メモリのアップグレードが無料になったり、ストレージやグラボのアップグレードが安くなったり、5%オフになったりと毎週ネタが変わるので自分のニーズに合わせればよし。 ついでにいうと受注(当然カスタム)から15日後に届きました。
今後の話に関わる部分として、 SSD 2台内蔵 (512GB * 2) オプションにした。デフォルトでは SSHD という SSD と HDD のハイブリッドのやつがついてくるけど、ドライブ毎にOSを変えたかった(これ自体の理由は何となくその方が綺麗そうだし、同じドライブでやるとWindowsアップデート時に何かややこしいことになったりする気がした)ため。その分かなり高くなるけど我慢。あとHDD重いし。
Linux 側の OS について
会社の同僚に教えてもらった Pop!_OS にした。Ubuntuのデュアルブート情報を調べてると NVIDIA のグラボ周りでやや作業が必要そうで、その点 Pop は最初から NVIDIA のグラボへの対応が良さそうだった。あと見た目がシンプルかつほのぼのしている。
あとTensorflow(GPU利用)とかそのあたりを入れるのも楽そう。
事前に用意したもの
東芝製の8GBのUSBメモリーカードを数個。 balenaEtcher というツールでLinuxのインストールメディアを作った。 Windowsの回復用にも使おうと思ったが16GB必要だったので結局コンビニに買いにいった。
あと有線の安いマウス(Linux対応と書いてあるゲーミングマウス)を買っておいた。トラックパッドがうまく動かなかった時用。あとついでにゲームにも使えて一石二鳥。
思い出せる範囲でハマりどころや選択肢
- Pop!_OS は2つバージョンがあるけど NVIDIA の方を使う(もう片方は使ってないので分からん)
Linux のインストールメディアは Mac でマウントできない
Etcherで作成後にマウントできないって怒られるので作るのに失敗したかと思って焦った。ちゃんと作れたか確認したいなら普通にそのメディアから起動してみるのが早い。
Windows 10 の回復メディア作成に失敗する
既知の問題。Dell のサイトに解決方法が書いてある。失敗するとこれだけで再度3、40分くらい時間をとられるので注意。
Fast boot 的なオプションは Windows の方にだけある
ネットで情報を見ていると BIOS の Fast boot をオフにする話が出てきたけど、自分のマシンの BIOS にそういう設定は見当たらなかった。
それとは別に Windows 10 の OS の機能としての高速起動はオフにしておく。
BIOS の設定で SATA の設定を RAID から AHCI に適当に変更すると起動不可になる
正確には起動しても「問題があって起動できないから再起動するでー」となる。Safe BootをDisableするのと同時にやったらそうなった。下記サイトの通りにやり、Safe bootはこの手順と別にDisableすれば安全。
https://github.com/awesomebytes/alienware15r3_ubuntu14#get-windows-to-boot-on-ahci-mode-sata-options
Legacy な Boot は Enable にする必要あり
これは Pop!_OS 特有なのかもしれないけど Legacy な Boot をオフにすると Pop!_OS の画面が Try の選択後何も表示されないままになった。Ubuntu のインストールではEを押して「nomodeset」を追記しろみたいなのが多くてそれが原因かと思ってたのでしばらくはまってた。この辺の理由は正直詳しくないのでよく分かってない。
Pop!_OS のインストール画面の解像度が低すぎてボタンが押せない(未解決)
800 * 600 で表示されてダイアログの下にあるはずのボタンが押せず非常につらい。結局タブやスペースを駆使してキーボードで操作して何とかした。特にインストールするドライブを選択する時はWindowsの入っている方を選択しないよう要注意。左上のActivityをクリックするとウインドウの全体が見えるのでそれを頼りにやる。ここはもっといい方法があるはず。
Linux のインストール言語は英語がよさげ
Mac や Win とかだとディレクトリ名を日本語表示した時に「ダウンロード」と表示される一方で実際のディレクトリ名は「Downloads」みたいな仕組みがあると思うけど、Linuxはそうじゃないらしく、あとで cd とかする時に日本語を打つのは気持ちが悪いので英語にしておいた方がよさげ。
Pop!_OS の今のブートローダーは GRUB ではなく systemd-boot らしい
よく分かってなくて GRUB の設定をめっちゃ変更してたけどそうじゃなくて bootctl の設定を変更する。mount でWindowsのEFIパーティションをマウントしてMicrosoft以下のファイルをLinuxドライブの /boot/efi にコピペして、さらにtimeoutの設定をファイルに追加すると電源入れた時にLinuxとWindowsが時間制限付きで選択できるようになる。めでたしめでたし
既知の問題ほか
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Windows 側で最初OSのライセンス認証が未認証の状態になってるけどトラブルシュート押せば直る。
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Linux から Win に切り替えた直後は時刻がおかしい。
全体的な感想
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Linuxとのデュアルブートがうまくいかなかった時用に Windows 10 Pro オプションを選択したけど(Docker使うつもりだった)結果的にはいらなかった。
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トラックパッドも特に問題なかったけど、何だかんだでMacのトラックパッドに敵わないので有線マウスは買っておいて損なし。
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モニタを144HzのFHDにするか60HzのUHDにするか迷ったけど、とりあえず開発/ゲームともに前者でも問題はなかった(自分的には画面がそこまで微妙とは思わない)。144Hzの恩恵は正直60Hzと比較してないから分からない。多分…滑らかなはず
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Pop!_OS すばらしい。OS公式の tensorflow-cuda みたいなパッケージがあってその辺をやりたい場合もインストールは楽。さっきtensorflowのサンプルちょっと実行したけどちゃんとグラボは認識してる(逆にいうと省エネしたい時にCPU内蔵のGPUに切り替えられるかは確認してない…)。あと基本はUbuntuなのでその辺の情報が割と参考になる。
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Win 側で Borderlands 2 やって全グラフィックオプションをつよつよにしたけど本体の画面(フルHD)ではプレイ中ほとんど144FPSキープしてた。
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FF15のベンチマークはフルHD高品質で「快適(スコア 7000台、GTX 1070 Tiの結果と同じくらい)」だった。ただたまーにカクつく。最初から最後まで完全に途切れない、ということはなかった。Steamにある体験版やったけどこちらはスムーズそのものだった。ニコ動にあるPS4版の実況動画(ナポリの蘭たん)をそのあとで見たけどまあ動画自体の画質もあるとはいえ自分のマシンの表示よりは微妙な感じがした。
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Linux側でキーボードを光らせる方法を探したけど、このマシンに対応したツールはまだないっぽい。USBまわりが詳しくないとこの辺は無理そう。
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普段 MacBookPro 13インチ(2015年の) を入れているA4くらいまで対応のビジネスバッグには入らない。横幅はいけるけど奥行?がはみ出る。
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今までやりたかったけどできなかったゲームをSteamのウィッシュリストに30本ほど追加したけど、ラストオブアスとデトロイトビカムヒューマンてまだPC版はないのね…まあ他にもいくらでもできるゲームあるからいいんだけど。
ASUS の新マシンについて一言
正直、最後までDellかASUSで迷ってたがこれはまだ出てなかった。Alienwareよりベゼルは最低限だし、サイズも小さく、100gほど軽い。RTX 2080が載る。電源アダプタも多分小さいのが使えそう。もっと早く出しなさいよと(笑)。とはいえ値段とか考えると載るからといって選ぶとも限らないので今のところ後悔はなし。
https://www.asus.com/jp/Laptops/ROG-Zephyrus-S-GX531/
以上