2020/05/17
General ·ゲーミングモニターを買いました (AOC AG251FZ2/11)
コロナウイルスの流行による緊急事態宣言で、自分の会社でも在宅勤務が始まりしばらく経つのですが、特に在宅勤務が始まった当初は 快適に仕事したい ということで色々と必要なものを購入しました (主にケーブル類)。
その買った中で 一番高いもの が AOC というメーカーのゲーミングモニタでして、その感想を書いておこうと思います。ちなみにゲーミングモニタを買ったのは初めてで、アマゾンで 3万8千円弱 で購入しました。ちなみにさっきアマゾンで同じ商品を見たら9千円くらい値上がりしている気がしますが、理由はよく分かりません。
スペックは?
「快適に仕事したい」をちゃんと読んだ人は「ゲーミングモニタ」にツッコミを入れたいかもしれませんが、大事なことを先に書きます。
・サイズと解像度: 24.5 型 の 1920 * 1080
1920 * 1080 はフルHDとも言われます。まわりの人で 4K (3840 * 2160) モニタを買っている/持っている人がいる中、まさかのしょぼい解像度です。というか元々23型で同じ解像度のモニタは持ってました。あと会社から貸与されている 15 インチの MacBookPro は Retina でも 1920 * 1200 で縦幅は負けています。
・液晶パネル: TN
自分はこの辺に詳しくなかったのですが、買うときに調べて分かったのは TN は 正面以外から見ると色が綺麗に見えない ということです。どうやら昔の MacBook Air はこれだったみたいです。対して 最新の Air や Pro はIPS 液晶というやつで、これは斜めからモニタを見てもちゃんとした色で見えます。
ちなみに自分が昔から持っていた三菱の23型もIPS液晶です。解像度が同じで色の表示も微妙なTNを買ったらただのダウングレードでは? と思われるかもしれません…
・リフレッシュレート: 最大240Hz
すみません、前振りが長かったのですが、欲しかったのはこれです。リフレッシュレートというのは、1秒間に何回画面を書き換えるのか、という数値です。既に持っている三菱の昔のモニタは最高でも 60Hz 、つまり1秒間に 60 回書き換え可能で、それと比較すると 今回買ったモニタは4倍速く書き換えられる ということになります。
書き換える速度が最大で4倍ということは、それだけ 滑らかに見える 、ということで、だからこそゲーム向きのモニタということになります。
一方 4K モニタは解像度が高い分、リフレッシュレートは 60 Hz というものが多いと思われます。つまり自分が買ったモニタは 4K と比べて、画面サイズを4分の1にする代わりに4倍の書き換え速度をとったモニタということです。
240 Hz の価値はあるのか?
データ上のスペックはともかく実際に使ってどうか? という件についてですが、「確かに滑らかだけど、自分のマシンの性能的にコンスタントに 240 fps は出ないので 144Hz でも十分だった」というのが正直なところです
ゲームのリフレッシュレートの話は自分が聞いている Rebuild.fm でも割と最近話題に上がっていたのですが、正直難しいところで、そもそもゲームによって出る fps は変わりますし、各ゲームの設定によっても変わります。解像度を下げたりゲームのグラフィックスをショボくすればその分 fps を稼ぐことはできなくもないです。ただ結局ある程度、綺麗な映像ではやりたいので例えば自分のやっている Borderlands 3 という FPS だと、グラフィックをウルトラ(上から2つ目の綺麗さ)の設定から一部ショボくした感じで落ち着き、それだとせいぜい 100 fps しか出ませんでした。
という訳で、今までゲーミングノートPCの画面 (ちなみに144Hz) よりも物理的に広い画面である程度滑らかな映像でゲームができる、というのは良かったです。慣れてくると何も思わなくなってきましたが、最初は敵の撃ってくる弾やらが避けやすいかも、と思いました。ただ 240Hz はいらないよね、というのが結論です。
ゲーミングモニタならでは?
まあ上で書いたようにオーバースペックでしたが、色々よいこともあります。細かい点では
- モニタの横にヘッドセットをかけるすぐに折れそうな棒がついている (深センのゲーミングカフェ?にこういうモニタが並んでいたのを思い出す)
- 向き、高さの調整ができる
- モニターアーム対応
- FPS やレーシングなどジャンル毎にプリセットの表示設定があって、事前にゲームとひもづけておけばゲームの起動時に自動でその表示設定に切り替わる (Windowsのみ)
- 超ボタンのでかい(ダサい)操作用の有線リモコンが付属、画面中央に大きめの照準を出すボタンがあるあたりがゲーミングっぽい
- オフタイマーがある。遊びすぎ防止
- MacBookPro の外部モニタにすると 120Hz が選べる
- AMD の FreeSync に対応している。Alienware m15 は mini DisplayPort からのみGPUと直接やりとりできる設計らしく、ここにつなげば G-SYNC の互換として FreeSync が使える。効果の程は正直分からない。横に2画面並べれば分かるかもしれないけどそもそもプレイ中に切り替えて比較したりしないし…
- 特に光りません
総評?
結局、仕事と全く関係ない外部モニタを買った訳ですが、これには個人的な理由があります。最初は仕事用に大きいモニタを買うことを考えて探し始めたのですが、よく考えたらそれを置ける奥行きがあるデスクを持っていないことに気がつきました。
ならば小さいけど性能がいいものを、と考え始めたらゲーミングモニタに行き着いてしまった、というのが真相です。また在宅勤務はいつかは終わるだろうと思ったので、それもあって仕事よりも趣味用にしました。
もちろんゲーミングということならワイドな湾曲しているやつ、とかもいつかは欲しいと思いますが、今回買った 24.5 型というサイズは eスポーツの大会でも使われるモニタのサイズらしく、なんだかんだでバランスがいい気がします。会社では 40 型くらいのモニタを使っているのですが、画面が広すぎて全体を把握できません。ゲームによっては むしろ全体を把握したい はずなのでそこまで広い必要はなくて(世界観を楽しむジャンルのゲームをのぞく)、液晶パネルが TN なのも そもそもゲーム用なんだから正面からしか見ない 、ということを考えると合理的な割り切りだと思います。
ついでに今回初めてゲーミングモニタを買ってみて、液晶パネルの方式やHDMI/DisplayPortのバージョン、自分のPCのGPUまわりの設計 (NVIDIA の Optimus) や FreeSync と G-SYNC の互換性など色々調べる羽目になり、結果的にちょっと勉強になって良かったと思います。おしまい